はがねのたんがん

ポケモンについてだったり、そうじゃなかったり Twitter:@tenten97996176

BGMを語る会 「頂上決戦!」

ジリリリリリ

テテテー テテテー テテテー テテテー↓

テテテー テテテー↑ テー↑テー↓テー↑テー↓

テテテー テテテー テテテー テテテー テーーーーーーピッ↑

 

どうも。tentenです。

wcs、最高でしたね。自分は全ての抽選に外れたのですが1日だけ現地に行き、早起きメガバトルしてトレーナーズクルーズに乗船するなどしました。

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の後すぐに帰省したので本戦自体はリアルタイムで追えなかったんですが、後から10日にやってたとかいうN響コンサートのアーカイブを聴いたんですよ

 

ありえんよかった…

 

しかしながら社会人になるとこういう話題を語れる機会がほんまにないなァ…と改めて思ったので、帰りの新幹線の暇な時間にbgmについて語るやつをやろうかな と思った次第です。

 

と、いうわけで、初回の曲はこちらでいかせていただきます

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一ノ瀬剛*1作曲、ポケモンSMより、「頂上決戦!」です。SMにおけるチャンピオン戦のbgmであります。

件のN響コンサートでは開幕と同時に流れ、無事オタクを皆殺しにしました。

まずこの曲の最大の特徴は、「イントロがポケットモンスターシリーズのオープニングテーマになっている」という点でしょう。オープニングというのはこのブログの頭に書いたアレです。一度でもポケモンをやっていれば脳内再生余裕なハズ。

僕はSM初見プレイ時、ストーリーラストのbgmでオープニングが回収されるというあまりのアツさに涙を流しましたし、N響コンサートでは「まァ、初手はオープニングですわな わかるわかる〜」って言ってたら突然キラキラし出して神曲が始まり大横転しました。

もう原曲からしてオタクが大好きな要素備えてるのに、頭に持ってきた時度肝抜く性能も高すぎるし、オーケストラ音源との相性も良すぎだし、何よりwcsに合わせて「頂上決戦」を持ってくるというセンスの高さ。ほんまに最高としか言いようがないです。初手から泣いたもんな

そしてその神イントロの直後、一旦バイオリンだけのパートが入り、他パートを巻き込みつつ盛り上がって行くんですけど、0:30あたり、最高潮の前に一発余韻だけのパートを挟むんですよ この緩急です この緩急がね 涙腺にめっちゃ効く

そこにさらに、シリーズ恒例の「ジムバッジを手に入れた!」のファンファーレのアレンジを経て、アローラ特有のパーカッションもしつかり乗っけて、トドメとばかりにオープニングの〆部分の「デン!デン!デデデデデデデン!」で次のループへと向かうカンジになってます。

総じてこの曲には一ノ瀬大先生のファンサービスがこれでもかとばかりに詰め込まれており、大団円を迎えたウイニングランにふさわしい曲となっております。最高です。

 

さて、ここからはより濃度の高い俺の解釈を多分に含むので、キモ…と思ったらすぐに読むのをやめて下さい。

 

前述のとおり、この曲は複数のテーマのアレンジで構成されていますが、その多くは初代、カントー地方のテーマです。なおかつオープニングも、バッジ入手のファンファーレも、メタ的視点を持つプレイヤーにしか聞き得ないものです。

そして、SMのストーリーを通して主人公の家からあらゆる街・道路で使われてきた、いわば旅のテーマとさえ言えるような「あのテーマ」*2が、何故かこの曲では使われていません。だからなんだと思うかもしれないけど、アローラはマジでこのテーマの徹底がすげぇので聴いてほしい。

最後に、アローラチャンピオンは他地方と異なり、初代チャンピオンとなった主人公の防衛戦という形を取ります。ククイ博士はラスボスですが、あくまで立ち位置は「カントー地方でジムバッジを集め、アローラチャンピオンに挑戦する主人公」なんです。

要するに何が言いたいかっちゅうと、この曲はプレイヤーではなく彼のためのテーマ、カントーで旅した前作主人公*3ククイのための曲なんじゃね?ってことです。プレイヤーは彼の旅路を完成させるための最後の相手。この視点がアローラ特有のポケモンリーグがない、今までのポケモンとちょっと違う地方の世界観とガッチリ噛み合ってるよな〜〜〜と本当に思います。ド田舎に生まれながらも「地元にポケモンリーグを作る」という夢を叶えるためにありとあらゆる手を尽くしてきたククイの旅路を思うと胸が熱くなります。本編で語られないですが、このbgmの厚みからして生半可な道のりではなかったことでしょうとも…

余談ですが彼はジバコイルを使います。アローラ最序盤で捕まえたコイルが進化したのか?それともカントーの旅の最中に捕まえたコイルを進化させたのか?今でも気になっています。どっちにしろエモい!

 

 

そういった点含めて、僕は本編でほとんど語られない彼の物語に想いを馳せることができるこの曲とリーグ最後の最後で驚かせてくるSMの展開がめっちゃ好きだったんですが、一つだけ心残りがありました。

純正ライバル、ハウのことです。

こいつはストーリー通して本当にいいやつなんですが、カラっとした性格の裏には諦観があるし、ハラへのコンプレックスをありとあらゆるキャラに見抜かれてるし、選んだ御三家に弱いやつ使うし、新メンバーもネッコアラとかいう見た目弱そうポケモンだし…

総じて「弱いライバル」に見えちゃう描写がめちゃくちゃ多くて、その上ストーリー最後の対戦は山でカニ見せて帰って終わりなのでライバルとしては流石にあんまりすぎる…と思っていたわけです。

 

だからこそ、頂上決戦のミックスアレンジを引っ提げて、最後の最後でククイの裏から虚をついて現れるUSUMの展開はマジで最高でした。

イントロ同じかと見せかけて〜〜〜???という流れも予想を超えられて泣いたし、しっかりケンタロスオンバーンとかいう強そうポケモンを急に連れてきてるのもめっちゃよかった*4。語られないエモがあるククイもいいけど、やっぱ同期が強くねーとな!!!

 

初回ということもありずいぶん熱が入ってしまいました。次回は未定ですし書いたとしてこれほど書けるかはわかりません。そのうえずいぶんと散逸した文章になってしまいましたが、とりあえず今回伝えたいことは一つです。

USUMのサントラ早く出してくれ!!!!!

*1:余談ですが、俺はポケモンシリーズで一ノ瀬剛先生の曲が一番好きです。

*2:チャララララ チャラッ チャッ チャ~~~ 

チャッチャッチャ~~ラ~ チャッチャッチャ~~~チャ~ってやつ

*3:そういえば、ジョウト地方にもオープニングテーマのアレンジが戦闘曲になっていて、カビゴンを手持ちに入れてる前作主人公がいましたよね!!!

*4:普段はドラゴン系そこまでですが、グリーンのサイドンしかりチェレンオノノクスしかりヒュウのフライゴンしかり最後の最後で突然怪獣ドラゴンが新メンバーとして加入するやつが本当に好きです。ジュンのカイリューが非公式なの本当に解せない